青々とした山と川を近くに望む赤レンガの壁が、伝統的でレトロな味わいを放っています。ここは冬山河のほとりにある国立伝統芸術センター、親水公園とまるでペアになっているかのように、互いに川を隔てた場所にあります。広大な敷地には湖や緑地があり、また伝統建築と自然の美しさもあるため、大人から子供まで一家揃って文化の旅を楽しむのに最適な場所です。
伝統的な庶民生活における芸術のエッセンスを体験したいなら、是非国立伝統芸術センターに来てください。敷地に足を踏み入れると驚きでいっぱい、伝芸街は各地の家屋の特色を融合しデザインされた伝習街で、レトロな街並みや伝統的な村落の雰囲気を色濃くまとっています。工芸品の展示に加えて、日々職人による素晴らしいデモンストレーションがあり、非常に面白いものです。ここで再建された黄挙人宅は、伝統的な三合院の一般住民の家屋における生活の様子を見ることができます。三合院の『正身』(家屋の主体になる部分)の入り口部分はコの字型になっている「凹寿」と呼ばれる様式で、大きな門の上にかかっている「文魁」と書かれた額を見ると、黄挙人の非凡な業績がわかります。家の中の細部一つ一つがいずれも伝統的な美しさです。文昌祠はシンプルな祠型で、国宝の伝統職人の創意工夫と技能を活かし、屋根のシンプルな装飾と燕尾型のデザインは、まるで飛ぶツバメのように空との区切りを美しく描き出しています。水辺の屋外舞台、田園景観エリアは、定期的に伝統技芸に関するさまざまなイベントが催されています。伝統芸術をダイナミックに展示しています。曲芸館では伝統戯曲の公演を常時楽しむことができます。
広大なアートセンターは、アクティブも良し、落ち着いても良しと、様々に楽しめる場所です。職人、戯曲の公演、工芸展示に加えて、水遊びやバードウォッチングもできます。文化と自然の美しさを同時にお楽しみください。