水と緑を結び付けた冬山河親水公園は、冬山河のほとりにあります。見渡せば鮮やかな赤の利澤簡橋が見えます。この青空と緑地で覆われ、赤い橋が川に跨る景色の美しさは、多くの人が冬山河親水公園に対し持っているイメージです。ここでリラックスしたり遊んだりする家族連れも多くいます。
ここでは至る所で「水と大自然に親しむ」という理念と工夫が見られます。陸と川が交わるところで、大半は階段状になっており、一段ずつ水中に続いています。または陸地から水辺までスロープが延びています。劇場の舞台からは遠くに海が見え、水上の舞台、五つ並んだ小石を円錐形に盛った卵石丘は、ちょうど亀山島の亀の首に見える部分に向かっており、さりげなく蘭陽の自然のランドマークが敷地内に入り込んでいます。東山川は古くからの言い伝えで、青龍と黄龍に岸を守られてきたといいます。そのため、川のほとりでは小石を高く積んだうねるような形の龍坂があり、水色、青、黄色、オレンジの陶器プレートがはめられています。龍坂の階段にある四角い愉快なモザイク画は、宜蘭の子供達が貼って作った傑作です。
よく整備された公園は3つのエリアからなり、大人から子供までじっくりと「水に親しむ」ことができます。ボートエリアでは、ドラゴンボートやカヌーの練習ができます。ボートに乗って、空が水に反映された景色や、遠くの小舟の影といったロマンチックな景色を楽しめます。水遊び場は様々な高さのものがあり、水深は足首ほど、多くの親子が手を繋いで水遊びをして暑さをしのいでいます。池の中の大きな白い石と三日月形の小石でできた壁には、象徴的な意味があります。小石の壁は鴨を飼うための籬を表した、宜蘭の伝統的な鴨飼いの人々を描写しています。そして子供たちが大好きな水遊びエリアもあり、プール、アスレチックプール、河川プールに分かれています。夏には水着持参で楽しむことができます。また、ここのプールの形はまた蘭陽渓の湾曲した姿をしており、冬山河親水公園にはたくさんの驚きがあると言えるでしょう。
冬山河親水公園に来たら、川をサイクリングして、冬山河に映る山の姿を見渡すも良し、夢中で水しぶきと戯れるも良し、川のほとりをゆったり散歩し、雑踏から逃れのんびりするも良し、または年に一度の端午の節句のドラゴンボートレースや宜蘭国際子供芸術祭を楽しむのも良いでしょう。どんな遊び方でも、冬山河親水公園なら大満足して帰宅できるに違いありません。