石城を過ぎると、緑いっぱいの山の中に大里天公廟が見えるでしょう。大里ビジターセンターはこの廟の側に位置します。まずはここを訪れて大里の旅行情報を収集しましょう。俗称で天公廟と言われている慶雲宮は、清国の道光年間に建設が始まり、幾度かの修復を得て、光緒年間に今日のような立派な廟建築となりました。主神には福州から運ばれてきた玉皇大帝が祀られており、地元の人々における信仰の中心となっています。毎年旧正月の9日目には祭典が行われ、遠くからも大勢の信者がやってきます。
廟脇にある小道は「草嶺古道」へ向かう起点となっています。草嶺古道は台湾で初めての山岳横貫道路で、ルート上には豊富な植生が見られ、くねくねと曲がった渓流沿いには棚田などもあります。夏には野薑花(ハナシュクシャ)が満開となり、秋には山一面ススキが広がります。東北角で最も人気のあるハイキングコースです。