濱海公路に沿いに南雅を過ぎると、約84キロの地点に紺碧の海原に切り立つ鼻頭角が見えてきます。海上には一艘の軍艦に見える海蝕崖もあります。頂部がマッシュルームのような形をした蕈状岩が兵隊のように列をなし、海蝕台地全体は出撃する艦隊のようにも見えます。鼻頭角は大海に突き出た岬で、形が鼻に似ていることからこの名前が付けられました。断崖絶壁の岬には高波が打ち寄せ、地の果てのような雰囲気を醸し出しています。
行楽客は鼻頭角公園で散歩しながら豊富な自然生態と地質景観を楽しみます。整備された二本の歩道と天然の「鼻頭海辺礁岩区」では、壮大な山と海に囲まれた岬、変化に富んだ海蝕地形、岸辺を打つ迫力満点の波、色とりどりの海浜植物、多種多様な自然生態が見られます。さらに高台からは360度の眺望を満喫でき、自然いっぱいの景観スポットとなっています。