豊富な雨量と蘇澳の厚みのある石灰岩層により、東南アジアで唯一の蘇澳冷泉が形成されました。冷泉は水温は摂氏21度ほどの『低温の鉱泉』です。無色透明で透き通った水質のため、飲用にも入浴用にもできる、台湾で唯一の炭酸水素カルシウム泉です。冷泉の歴史は1928年にさかのぼり、日本の軍人によって発見され研究開発が進められました。水質は透き通り甘みがあり、大量の二酸化炭素を含んでいるため、冷泉水を用いて製造された羊羹やラムネは当地における二大特産品となっています。ラムネは既に生産停止となってしまいましたが、冷泉羊羹は現在も蘇澳の代表的な名産品です。
現在、冷泉施設には男女混合の露天大衆池と個人向けの冷泉小屋があります。整備されたレジャーパークもあり、大人から子供まで冷泉でお楽しみいただけます。冷泉に浸かる際は、水温が低めのため、最初はかなり冷たさを感じますが、五分もしないうちに身体の芯からポカポカしてくるはずです。底の方からは絶えず細かい気泡が湧き出ており、まるで無糖サイダーに浸かっているような面白さと心地良さがあります。頻繁に沐浴するとお肌に良いと言われている、地元の人たちにとって天然の美容の聖地です。珍しい冷泉を是非実際に体験してみてください。