漁村の中には根が絡み合った樹齢百年のガジュマルの老木があるほか、特色ある石造りの伝統家屋は土地の素材を利用した最良のモデルの一つです。かつて石造りの伝統家屋を建てた際、村人たちは近隣の人たちと互いに手伝い合い、完成させました。唯一出費がかかったのは石工に渡す給料でした。通常、私たちは石材加工の精緻さや石の積み重ね方によって家主の経済能力を判断します。これは非常に興味深い点で、それぞれ異なる特色と美観があります。この一帯に暮らす漁民たちは依然として伝統的な漁労技法をもっており、よく家の前や広場で海藻を干している光景が観られます。東北角海岸の漁村を描いた風景画の中に入り込んだかのような気分になります。
地元の特色を深く掘り下げるのが好きな旅人はぜひ漁村への秘境の旅へお越しください。自転車に乗って旧草嶺環状線沿いから村へ入れば、静かで美しい素朴な集落への旅を体験することができます。