福隆海水浴場のそばに隣接する赤瓦と白壁の建物。ここが「東北角および宜蘭管理処および福隆ビジターセンター」です。ここでは主に東北角海岸の自然生態、人文史蹟、旅行景観スポットなどに関する展示や解説をおこなっています。
そのほか、行楽客の皆さまが利用しやすいように福隆駐車場のそばに公衆トイレを設置しています。男性用、女性用の両方に「使用中」ランプを設置しており、これにより、ドアをノックして尋ねる必要もなければ、間違って入ってしまうこともなくなりました。「グリーン建築」のコンセプトに基づいており、四方の換気窓を完全に開け放つと、海岸をモチーフにした波形の鋳鉄が見え、通気、採光、およびプライベート保護の効果が発揮されています。トイレ内の通気や明るさが向上したことで省エネが実現し、さらに、水洗トイレに雨水を再利用しているため、節水も実現しています。デジタル放送を採用し、行楽客の皆さまが優美な音楽を聴きながら用を足せるようになっています。
1階:
ブリーフィング室や自転車体験エリア、「海洋漂流木を用いた彫刻創作展示エリア」、「東北角景観スポットとイベント宝探しマップ」のほか、行楽客の皆さまが東北角をスムーズに旅行できるようにサービスカウンターを設けています。大型ブリーフィング室は160人収容でき、ワイドスクリーンでは長さ約15分のフィルムを定時上映しています。ここではデジタルフィルムの「山海恋風景」を上映。小型ブリーフィング室では長さ約20分の「亀嶼郷情」と18分の「北海霊亀」のVCDも定時上映しています。サービスカウンターでは行楽客の皆さまに旅行情報を提供しています。「自転車体験エリア」では東北角のサイクリングコースを体験できます。そのほか、東北角の海底世界や自然生態、植物、景観スポットなどに関する紹介をしています。また、東北角の景観スポットを背景に写真を撮影し、ハガキを作成できる機械も設けています。
原木再生縁木雕展示館:
2001年、台湾は「桃芝(台風8号)」、「納莉(台風16号)」、「海燕(台風21号)」といった大型台風の襲撃を連続して受け、大量の漂流木が東北角海岸を埋め尽くしました。管理処ではゴミとして処理しましたが、その際、珍しい樹種が含まれていることが発見され、漂流木再利用のきっかけとなりました。人々に「環境再生」というコンセプトを呼び起こすため、また、観光産業による郷土芸術のサポートを実施するため、苗栗県三義から22名の木彫り職人を招聘し、東北角の人文および生態をテーマに、朽ち果てた木材を奇跡的に生き返らせました。漂流木に新たな命と芸術的価値を賦与し、管理処ではこれら作品を集めて、「原木再生縁木雕展示館」を設立しました。作品には紅檜(ベニヒ)、牛樟、肖楠(ショウナン)など、珍しい木材が用いられています。環境保護と自然再生の精神を忠実に表現しており、観光に芸術文化を取り入れることで、東北角独自の文化観光資産を造り上げています。
2階:東北角体験エリア
沙雕玩国(サンドアート・ランド):
ここでは福隆サンドアートフェスティバルの由来と歴史、また、サンドアートの製作過程や使用工具を紹介しています。さらに、歴代のサンドアートフェスティバルの写真やフィルムも観賞できます。
漁村物語:
卯澳の石家屋の外観および漁民の暮らしぶりを再現しています。
きらめく水世界:
円筒内部では東北角のきらめく海洋世界を体験できます。
鉄道漫遊:
鉄道旅行- 平渓線、そして駅の歴史と特色を紹介。
東北角ミニトリップ:
台湾好行(台湾トリップ)―黄金福隆線のコースを紹介。各コースに地図と関連旅行情報を盛り込み、QRコードを通して携帯電話でもアクセスできるようにしています。