全長8.5キロの草嶺古道は東北角地区でも人気の高い山間遊歩道です。 新北市の遠望坑と宜蘭県の大里の間に位置し、昔は先民往族が台北と宜蘭との間を往来する際に用いた道でした。また、「淡蘭古道」が現存する数少ない遺跡でもあります。
古道では常緑広葉樹林、針葉樹,そして亜熱帯雨林の特色を備えたヒカゲヘゴ(大型のシダ科植物)が見られます。また、「跌死馬橋」や「仙跡岩」、国の三級古蹟に指定されている「雄鎮蠻煙」、「虎字碑」などの遺跡が沿道にあります。「埡口」まで上ると、毎年秋には季節風がそよぎ、ススキの花が風を受けて揺れる様子を眺められます。まるで浪の花が飛んでいるかのように見え、心地よい風景です。草嶺古道は景色を楽しめ、かつ知性溢れる遊歩道です。