「牽罟」とは地引網のことで、昔から続く漁法の一つです。「法螺」の音によって各家の漁師を集結させ、一致団結して行ないます。獲った魚類はみんなで分け合います。地引網の方法は、網の一端を岸辺につなぎ、小さい漁船がこの網を引いて海上をめぐり、もう一端を岸辺の人に渡し、両端を同時に引いて岸に引き上げるというものです。
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宜蘭の地引網は200年あまりの歴史をもちます。人口の流出と漁獲高の減少により、長年の間、中止されていましたが、地域のお年寄りたちが地引網の伝統を失わないようにするため、イベントを通して技術を伝承しています。また、次世代の漁民たちに助け合いの精神を伝えようとしています。さらに、多くの人々に宜蘭の風俗や文化、自然環境を知ってほしいと願っています。
現代人は仕事のプレッシャーが大きいので、海辺で美しい亀山島を眺めながら地引網をすることで、ストレスを発散してもらいたいと思っています。